(ブルームバーグ):20日の米株式市場で、コンサルティング会社アクセンチュアの株価が下落。米連邦政府のコスト削減に向けたイーロン・マスク氏の取り組みで政府関連事業が打撃を受けている。
アクセンチュアは同日の届け出で、トランプ政権の歳出削減で政府の新規調達が減少し、売上高・収入に影響したと説明。株価は一時10%余り下落し、日中ベースで2020年3月以来の大幅安となったが、その後下げをやや縮小して引けた。
2024年12月-25年2月(第2四半期)の収入は前年同期比5%増の167億ドルだった。
ジュリー・スウィート最高経営責任者(CEO)が電話会議で語ったところでは、24年度の収入のうち連邦政府サービス関連は世界全体の約8%、米州の約16%を占める。同社は全世界で約80万人の従業員を抱える。
マスク氏を司令塔とする「政府効率化省(DOGE)」は、政権が無駄と見なす支出の一例として、コンサルティング契約を標的にしている。
政府は全ての連邦機関に対し、支払額上位10位のコンサル会社との契約を見直すよう指示したと、ブルームバーグは報じた。各機関はアクセンチュアを含むこうした企業との契約を正当化する根拠を3月14日までに示すよう求められたという。
スウィート氏は「連邦政府向けの当社業務はなお極めて重要と考えているが、政府の優先事項が変化し、見直しが進む中、不確実性が続く」との見方を示した。
原題:Accenture Falls After Warning DOGE Cost Cuts Are Hurting Sales(抜粋)
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