フランスの防衛企業タレスのパトリス・ケイン最高経営責任者(CEO)は、欧州連合(EU)が計画している軍事力増強について、同社の「成長の原動力」となるとの見通しを示した。受注の急増は来年に始まる可能性が最も高いと述べた。

ケインCEOは「最も可能性が高いシナリオは来年だ」とブルームバーグテレビジョンのインタビューで語った。「契約締結には1年かかるため、2026年から27年には実現するだろう」と話した。

仏タレスのパトリス・ケインCEOがブルームバーグTVで欧州の防衛力増強について発言

フランスのマクロン大統領は来週EU首脳会議に出席し、域内の防衛力増強計画について協議する予定。トランプ米大統領が欧州の安全保障へのコミットメントを縮小する意向を示していることを受け、欧州委員会のフォンデアライエン委員長は最大8000億ユーロ(約130兆円)の追加の防衛費動員を提案している。

欧州各国が防衛面での自立を進める方針を決めたことは、欧州がタレスにとって最大級の「成長の原動力」になることを意味するとケインCEOは語った。各国は「電子戦」および防空や弾薬の能力を強化する必要があるとの見方を示した。

原題:Thales Sees Europe Defense as Growth Driver With Orders by 2026(抜粋)

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