ウクライナのゼレンスキー大統領は、EU=ヨーロッパ連合の加盟国の中で、ロシア寄りの立場で知られるスロバキアのフィツォ首相と会談を行いました。

ゼレンスキー大統領は5日、ウクライナを訪れたスロバキアのフィツォ首相と会談しました。

スロバキアはロシアからのエネルギー依存度が高く、フィツォ首相はEUによるロシア産の原油に対する制裁に反対したり、ウクライナによるロシアへの攻撃で「原油の供給が停止された」と非難したりするなど、ロシア寄りの立場で知られています。

会談でフィツォ首相は「ウクライナに安全の保証が早期に確約され、公平な平和が実現することを望んでいる」とした上で、「ロシアのエネルギー施設への攻撃は軍事的に正当性があっても、影響を受ける国があることも考慮してほしい」と指摘しました。

一方、ゼレンスキー大統領は「ロシアによる攻撃に引き続き対応していく」とウクライナ側の立場を強調しました。