英国のレイナー副首相兼が5日、住宅購入を巡り閣僚行動規範に違反したとして、辞職した。スターマー首相の後継候補として期待され、党員と労働組合双方から人気を集めていたレイナー氏の辞任により、労働党政権は、さらなる混乱に陥っている。

レイナー氏の辞任は、ローリー・マグナス首相独立倫理顧問が5日、首相に提出した報告書を受けてのものだ。報告書は、レイナー氏が閣僚行動規範に違反したと結論づけていた。

スターマー氏は昨年7月の総選挙勝利以降は任期が低迷し、党は世論調査でナイジェル・ファラージ氏率いるリフォームUKに後れを取っている。レイナー氏の辞任は、労働党を取り巻く雰囲気をさらに暗くしかねない。

レイナー氏は3日、イングランド南部ホーブに80万ポンド(約1億5967万円)の住宅を購入した際、固定資産税を過少申告していたことを認めた。レイナー氏は住宅大臣も兼務していた。事実上政府から解任されたことで、レイナー氏の政治的な将来見通しは、大きく損なわれたことになる。

原題:UK Deputy Rayner Quits Over Tax Row in Major Blow to Labour (1)(抜粋)

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