サウジアラビアは、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスに対し、来年末に予定されている供給停止分の解除に先立ち、さらなる増産再開を検討するよう加盟国に求めている。事情に詳しい関係者が語った。

OPECプラスの主要加盟国は7日のオンライン会議で、現在の日量166万バレルの供給停止分について、対応を協議する予定だ。同グループは過去5カ月、以前の減産分の解除を急ピッチで進めきた。ブレント原油先物は5日、一時2.4%下落した。

関係者によると、決定はまだなされておらず、7日の会議で増産が合意されるか、数カ月後になるかは不明だ。世界市場シェア奪還を目指し、加速的な生産再開を主導してきたサウジアラビアは、価格下落を生産量増加で相殺するため、さらなる増産を望んでいるという。

ただ、増産の提案は、価格維持を望む他の加盟国に反対される可能性がある。関係者らは、生産の一時停止を含む様々な選択肢が依然として残されていると述べた。

サウジ当局者からは、同国の通常業務時間外のため、今のところコメントを得られていない。

原題:Saudi Arabia Wants OPEC+ to Speed Up Next Oil Supply Boost (1)(抜粋)

--取材協力:Nayla Razzouk、Joumanna Bercetche、Fiona MacDonald.

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