米オルタナティブ資産運用会社ブラックストーンは、個人投資家から資金を集めることで、道路、港湾、データセンターなどのインフラ分野での存在感がさらに増すと期待している。

同社は個人富裕層向けの新たなインフラファンドで10億ドル(約1580億円)余り調達。こうしたファンドとしては最大級の初期資金調達となった。8日の届け出で明らかになった。

今回の資金調達は、ブラックストーンが機関投資家向けプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社のルーツから一段と離れつつあることをあらためて示している。

ブラックストーンの運用資産1兆1000億ドルのうち、約5分の1は個人および銀行の富裕層顧客向けが占める。個人投資家の資産80兆ドルを巡り、カーライル・グループ、KKR、アポロ・グローバル・マネジメントなどの間で競争が起きている。

ブラックストーンのデジタルインフラ部門を率いるグレッグ・ブランク氏が新インフラファンド「BXINFRA」の最高経営責任者(CEO)を務める。同社が個人向けに設定した最新のファンドとなった。

原題:Blackstone’s Infrastructure Fund for Individuals Tops $1 Billion(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.