(ブルームバーグ):人工知能(AI)向け半導体メーカー、米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は7日、同社のパートナー企業である韓国のサムスン電子について、AI用の新型半導体メモリー生産で困難に直面しているものの、こうした課題は克服可能との見方を示した。
同CEOはラスベガスで始まったテクノロジー見本市「CES」の記者会見で、サムスンは「新しい設計をやり遂げる必要があるが、それは可能だ。非常に迅速に作業を進めており、達成に向け強く取り組んいる」と述べた。
問題となっている技術は、最新の高帯域幅メモリー(HBM)。エヌビディアの半導体を搭載した新しいAIシステムに不可欠な部品だ。
サムスンはエヌビディアの基準を満たすHBMの製造において、韓国のSKハイニックスなどライバルに後れを取っており、ファンCEOはそうした課題を認めた。
その上で、サムスンは「成功する。疑念はない」と強調。「サムスンがHBMで成功すると確信している」と語った。
サムスンは半導体メモリーの製造で最大手だが、うまみのあるAI市場では劣勢。こうしたことが響き、同社が8日発表した2024年10-12月(第4四半期)業績の暫定集計では、営業利益が市場予想を下回った。
原題:Nvidia Says Samsung Faces Challenges With AI Memory Chip Design(抜粋)
--取材協力:Yoolim Lee.
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