アメリカン航空はクリスマスイブの24日、米国で全便の運航が一時停止となった後、再開した。運航システム保守を担当する第三者ベンダー、DXCテクノロジーの技術的問題が運航停止の原因だったと説明した。

アメリカン航空はネットワークのハードウエア関連の問題が解決し、運航を再開したと発表。同社の運航システムは航空輸送の調整・管理を担っていると説明した。運航停止は約1時間続いた。

同社は「きょう午前に顧客の皆さまにご不便をおかけし深くおわびする」と発表資料で陳謝。「皆さまができるだけ早く目的地に到着できるよう全力で取り組んでいる」とした。さらなる遅延や他の影響が見込まれるかどうかについては言及しなかった。

航空データプロバイダーのシリウムによると、アメリカン航空のこの日予定されていた航空便は国内線が3320便、国際線が581便で、午後の早い時間までで19便が欠航になった。遅延が発生し、定刻に離陸できた航空便は約37%にとどまったとした。

シリウムの広報担当者、マイク・アーノット氏は「過去の同様のケースに基づくと、アメリカン航空は遅延はあるものの、スケジュールを維持できていると見受けられる」とした上で、遅延により乗務員の勤務時間が規定に達することに伴い、この日遅くに欠航が増える可能性があると指摘した。

24日の米株式市場でアメリカン航空グループは0.6%高で通常取引を終えた。DXCテクノロジーは2.1%安。

アメリカン航空はクリスマスイブにベンダーの技術的問題により全便の運航が一時停止となった

原題:American Air Says Holiday Delays Caused by Vendor Tech Glitch、Brief American Airlines Groundstop Was Canceled, FAA Says (1)、American Airlines Grounds US Flights Amid Technical Glitch (1)(抜粋)

(情報を追加して更新します)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.