(ブルームバーグ):トランプ米大統領は11日夜、ベネズエラの石油産業再建に向けた取り組みに関与させる米国の大手石油会社からエクソンモービルを除外する方向に傾きつつあると示唆した。同社の対応に不満を抱いているという。
トランプ氏はフロリダの私邸からワシントンに戻る大統領専用機内で記者団に対し、「恐らくエクソンは外す方向になるだろう。彼らの対応が気に入らなかった。あまりにも小ざかしい対応だ」と語った。
トランプ氏が言及したのは、ホワイトハウスで9日行われた石油業界幹部約20人との会合とみられる。同会合で、エクソンのダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は最も強い難色を示し、ベネズエラは「投資不可能」だと話していた。
今回のトランプ氏の発言は、かつて強大だったベネズエラのエネルギー産業再建に向けた取り組みで、米石油業界に関与を約束させることの難しさを浮き彫りにしている。トランプ氏は、マドゥロ前大統領の拘束が伝えられてから数時間以内に、この再建構想を発表した。
一部の推計では、石油産業を復活させ、長年の投資不足と不適切な運営を是正するには1000億ドル(約15兆7900億円)が必要で、10年を要するとされる。米国はこの1週間にベネズエラの石油輸出を全面的に掌握しようとする動きを見せたものの、汚職や治安不安に悩まされる同国でこれほど長期にわたる大規模投資がいかに保証されるのか、多くの疑問が残る。
石油会社にどのような後ろ盾や保証を提供すると伝えたのかとの質問に対し、トランプ氏は「彼らが安全で、問題が起きないという保証だ。そして問題は起きない」と答えた。
トランプ氏は、具体的にどのような形でエクソンを除外するのかについては触れなかった。米国の営業時間外に同社にコメントを求めたが、すぐには応答がなかった。
エクソンにとって米国で最大のライバル会社であるシェブロンは、欧米系石油大手で唯一、マドゥロ政権下でもベネズエラでの操業を継続してきた。同社のマーク・ネルソン副会長は9日のホワイトハウス会合で、ベネズエラでの生産量を現在の約24万バレルから大幅に引き上げる用意があると述べ、今後1年半から2年間で生産量を約50%増やせるとの見通しを示した。
原題:Trump Says He’s Inclined to Exclude Exxon From Venezuela (1)(抜粋)
--取材協力:Kevin Crowley.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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