メキシコのアナリストらは、ドナルド・トランプ氏の米大統領選での勝利を受け、今後半年間のビジネス環境が悪化すると予測している。

メキシコ銀行(中央銀行)が11月22-28日に実施した調査によると、民間部門のコンサルタントや経済アナリストの79%が、ビジネス環境の悪化を予想した。10月調査の72%から増加し、メキシコウオッチャーの間で悲観論の広がりが示唆された。

米国の消費者に比較的近いメキシコへの移転を検討していた企業は、トランプ氏の次期米大統領への選出を受け、新たな不確実性に直面している。メキシコのシェインバウム大統領は、同国の輸出品に対する米国の関税を回避する合意を目指すとしている。

 

メキシコ投資には今が良い時期との見方は、今年初め以降、急速に後退している。中銀調査では、米国とメキシコの選挙に先立ち「ニアショアリング」現象が言いはやされていた3月は46%だったが、その後8%に落ち込んだ。

経済は減速傾向を示している。中銀調査の予測中央値は、2024年の国内総生産(GDP)伸び率が1.53%、25年は1.2%。通貨ペソも年初から大幅に下落すると見込まれており、年末予想は1ドル=20.29ペソ。

 

原題:Mexican Business Climate to Worsen After Trump Win, Analysts Say(抜粋)

--取材協力:Rafael Gayol.

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