中国では数カ月に及ぶ縮小の反転を促す広範な景気刺激策が打ち出された後、11月も製造業活動の拡大が続いた。

中国国家統計局が30日発表した11月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.3と、前月の50.1から上昇した。ブルームバーグが調査したエコノミストの予想は50.2だった。

一方、建設業とサービス業を対象とする非製造業PMIは50と、前月の50.2を下回った。市場予想は50.3。PMIは50を上回ると活動の拡大を示す。

9月後半に中国人民銀行(中央銀行)による利下げを含む広範な景気刺激策が公表されて以降、中国の景気には不確かではあるが、回復の兆候が表れつつある。

ピンポイント・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、張智威氏は「9月26日の中央政治局会議後の積極財政や金融緩和の動きで経済は最近になって安定した」としながらも、(トランプ次期米大統領のホワイトハウス復帰に伴う)企業の投資判断を遅らせかねない貿易戦争の不安や今後の財政出動の不確実性を考えると、2025年の先行きはなお見通せないと指摘した。

 

原題:China’s Factory Activity Expands in Sign of Slow Recovery(抜粋)

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