ユーロ圏のインフレ率は来年上期には2%まで低下する可能性が高く、欧州中央銀行(ECB)は利下げを継続する必要があると、ECB政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁が述べた。

ビルロワドガロー氏は29日、ディジョンでの講演で、「インフレが減速し、目標に向かって低下しているのは明るいニュースだ」と述べ、「従って、われわれは引き続き金利を引き下げることが可能となるだろう」と続けた。

朝方発表されたユーロ圏の11月のインフレ率は2.3%に加速したが、ビルロワドガロー氏は「毎月の変動を除き、われわれの予測では来年、おそらく来年の前半に目標に達すると確信している」と述べた。

来月のECB会合では4回目の利下げが広く見込まれている。ただし、それ以降については地政学的な不確実さに伴い、見通しは不透明だ。

ビルロワドガロー氏は「一部からは『もっと加速するべきだ』との声があり、もう一方では『いや、慎重になる必要がある』との声がある」と話した上で、「私は利下げ継続が必要だと考えている側の1人だ。どのようなリズムで引き下げていくかは、今後数カ月で正確に見ていくことになるだろう」と述べた。

原題:Villeroy Calls for ECB Rate Cuts as Inflation Target in Sight

(抜粋)

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