8日の東京株式相場は伸び悩み。米国の連邦公開市場委員会(FOMC)が予想通り利下げを決めたことを好感し、上昇して始まったものの、投資家の関心は徐々に企業決算に向かっている。東証株価指数(TOPIX)は一時小幅安に転じた。

米テクノロジー株の上昇を追い風に電機や情報・通信株が買われ、サービスや小売り、食料品株など内需セクターも堅調。一方、個別の決算や為替相場の円高傾向が重しとなり、自動車株は安い。

SBI証券の鈴木英之投資情報部長は、米大統領選やFOMCといった大きなイベントを終え、投資家はリスクを取りやすくなっており、決算トレードが展開されていると述べた。

TOPIX構成銘柄2128のうち、992銘柄が上昇し、1044銘柄が下落。7日に通期営業利益予想を下方修正した日産自動車は4年ぶり安値を付けた。

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフ・マーケット・ストラテジストは、日本企業の業績は低迷しており、通期予想もやや保守的だとみている。

インサイト

  • 東証33業種中19業種が下落、情報・通信が上昇率トップ、パルプ・紙が下落率トップ
  • MSCIアジア太平洋指数は0.7%高

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.