(ブルームバーグ):配車サービスの米リフトの株価が6日の米株式市場時間外取引で一時20%急騰した。10-12月(第4四半期)と通期の好調な利益見通しを発表し、同社の新機能「プライス・ロック」が通勤客をより多く獲得していることを示唆した。
発表資料によると、10-12月期の調整後利益は最高1億500万ドル(約162億円)を見込む。これはアナリスト予想8500万ドルをはるかに上回る。また、チップを除いた乗車の取引額を表す主要指標であるグロスブッキングの同社予測もアナリスト予想を上回った。同社はグロスブッキング成長率と調整後利益率の両方について、通期見通しを引き上げた。
リフトの収益は、同業大手ウーバー・テクノロジーズが10月下旬に発表した期待外れの業績とは対照的な結果となった。ウーバーは配車サービス事業の成長が予想を下回ったと報告し、株価は10%近く急落。リフトの株価も連れ安となっていた。
デビッド・リッシャー最高経営責任者(CEO)は6日、7-9月期の平日利用者の半分近くが通勤者だったと説明。新機能「プライス・ロック」で30日間有効のパスを購入すると、通勤ラッシュに重なる時間帯に料金上昇を回避し通常時間の料金で利用できるようになる仕組みについては「予想以上の成果を上げている」とし、「9月末までに、既に20万を超えるアクティブパスの利用があり、この数は増え続けている」とブルームバーグ宛ての電子メールで明らかにした。

リフトは、7-9月期に2440万人のユニークユーザーが2億1700万回の乗車を行ったと報告しており、両方の指標で過去最高を記録している。
7-9月期の純損失は124億ドルで、市場予想の154億ドルより小幅な赤字にとどまった。調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)は、前年比17%増の1億730万ドルとなり、市場予想を上回った。
原題:Lyft Soars on Strong Earnings Outlook Bolstered by Record Trips(抜粋)
--取材協力:Natalie Lung.
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2024 Bloomberg L.P.