米アップルは30日、新型チップ「M4」を搭載したノート型パソコン(PC)「MacBook Pro」の新製品を発表した。処理速度の高速化と人工知能(AI)機能で消費者を引きつけたい考えだ。

新製品はアップルがMacの全ラインアップに導入を進めている新世代チップのM4、「M4 Pro」、「M4 Max」を搭載する。また、アンチグレアスクリーンオプションや、より高速なポート、ビデオ会議用にアップグレードされたカメラも特徴で、最大モデルではより長時間のバッテリー駆動を実現する。

アップルは28日にデスクトップ型PC「iMac」の新製品を、29日にはデザインを刷新した小型デスクトップPC「Mac mini」の新モデルを発表したばかり。両製品ともM4を搭載している。また、今週初めに、新しいAIプラットフォーム「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」をリリースした。

新型MacBook Proの予約注文は30日に受付開始。11月8日に店頭に並ぶ予定。M4を搭載した標準の14インチモデルは、前世代と同じ1599ドル(日本では24万8800円)から。同社によると、2020年の「M1」より最大1.8倍高速。M4 Proは21年のM1 Proの3倍、M4 MaxはM1 Maxの3.5倍それぞれ高速だという。新チップはAIタスク処理により適していると同社は説明した。

M4 Proモデルは、14インチが1999ドル(同32万8800円)から、16インチが2499ドル(同39万8800円)からとなる。一方、M4 Maxモデルは、14インチが3199ドル(同52万8800円)から、16インチが3499ドル(同55万4800円)からとなる。新モデルはすべて21年モデルと同じデザインだが、カラーはこれまでハイエンドモデルに限定されていたブラックがエントリーレベルでも選択可能になった。

原題:Apple Unveils MacBook Pro With M4 Chip in Upgrade Frenzy (1)(抜粋)

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