(ブルームバーグ):動画配信サービスの米ネットフリックスはメディア・通信大手コムキャスト子会社のNBCユニバーサルとの契約に新たに実写映画のストリーミング配信権を追加した。従来はドリームワークス・アニメーション、イルミネーション両部門のアニメ映画のみの契約だった。
ネットフリックスとNBCユニバーサルの29日の発表文によると、2027年からユニバーサル・ピクチャーズとフォーカス・フィーチャーズの実写映画は「劇場公開後8カ月以内」にネットフリックスでストリーミング配信される。「ワイルド・スピード」や「ジュラシック・パーク」などのシリーズ作品も含まれるという。
これらの作品はまずコムキャストのストリーミングサービス「ピーコック」で全米配信される。その後10カ月間ネットフリックスで独占配信され、再び「ピーコック」に戻される。
この契約の一環として、ネットフリックスはユニバーサルのライブラリーにある旧作のライセンスを取得するオプションも得た。このところワーナー・ブラザース・ディスカバリーなど、ライブラリー作品のライセンスを競合会社に供与することで収益化を図るエンターテインメント企業が増えている。
これまでユニバーサルの実写映画は米国ではピーコックで公開された後、アマゾン・ドット・コムの「プライム・ビデオ」サービスで独占配信されていた。
NBCユニバーサル・スタジオ・グループのピーター・レビンソーン配信担当チェアマンは発表文で、「われわれはこのパートナーシップ拡充で、NBCユニバーサルとネットフリックスの双方に有益な消費者直販戦略を通じて、消費者に最善の体験を提供する」とコメントした。
原題:Netflix Adds Universal’s Live-Action Films in Expanded Deal (1)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2024 Bloomberg L.P.