自分の年齢を意識しない人はあまりいないと思います。しかし、その中でも30歳は、結婚、出産、キャリアなど、女性にとって様々な選択が迫られる大きな節目で、特に意識する人が多いようです。そんな時期にかけられる「30までに××したほうがいいよ」という一言。良かれと思っての人生のアドバイスでも、もしかすると、20代後半の人たちを苦しめているのかもしれません…。
20代後半の女性が抱えている特有の悩みとは?背景にあるこの時代だからこその理由とは?年齢を意識し、意識させられる社会の根底にあるものとは?小川彩佳キャスター、国山ハセンキャスターの経験も交えて考えます。
■「30歳までに××」“29歳ハラスメント”!?を考える

NEWSDIG 久保田智子編集長:
きょう注目するのはNEWSDIGにある動画コンテンツ。テーマは、「『30歳までに××』それ“29歳ハラスメント”?」です。特に女性が感じているという“29歳ハラスメント”を取り上げたものです。
一体それ何なのか?ということを分かって頂くために、まずは29歳、30歳手前の女性たちがどういうことを感じているのか、こんな調査があります。
「30歳」という節目を意識したことが「ある」と答えた女性、92.5%にのぼるというものです(SHE株式会社調べ)。ほとんどの方が、30をすごく重い数字として感じているようなんです。小川さんはどうでした?
小川彩佳キャスター:
いやーもうめちゃくちゃ感じていましたよね。
久保田編集長:
ポジティブじゃないんですよね?
小川キャスター:
ポジティブじゃないですね。私が中高生のときに大ヒットしたドラマの名ゼリフに、「女が最高値で売れるのは27。それを超えると値崩れを起こすわ」っていうのがあって。それを聞いて育っていたので、30歳前というのはやはりそわそわしていました。
女性アナウンサーの世界だと“30歳定年説”というのが、まことしやかに言われていましたから、どうしても囚われていましたよね。
久保田編集長:
仕事の面でもプライベートでもどうしていくんだって、特にキャリアを積んでいくつもりが、歳とともにキャリアがダウンしていくというか、ステップダウンしていく感覚。ハセンさん、これ分かるかな?
国山ハセンキャスター:
分かります、分かります。振り返ると私はですね。29歳で結婚をしてるんですけども、もちろん早く結婚したいなみたいな願望はあったんですけど、潜在的にはやっぱり30歳を意識しちゃっているっていうのは思いますね。もちろんキャリアもそうですし、ライフステージの変化というのは、30歳というのをボーダーラインとして何か漠然と考えている。
久保田編集長:
“漠然”とというか、切実だったんです。
小川キャスター:
本当にそうですね。