「生まれ変わったら、いい子になりたい」から「自分のままで生まれたいなぁ」
親子で追い詰められていた際、もっちんはこんなことを泣きながら話していたという。



『生まれ変わったら…いい子になりたい…』
学校に行けない自分を自己否定する訴えだった。しかし、学校を頑張るのをやめてからは、笑顔が戻り、こんなことを語るようになったという。

『生まれ変わっても自分のままで生まれたいなぁ…今の家族と』
学校がしんどい、合わない…そんな子どもたちが、もっちんのように不登校で苦しまないでほしい。今さんは、そんな思いをマンガを通して広く社会に訴えている。もっちんも、本が出たことを、そしてなにより、お母さんが明るく過ごしていることを喜んでいるという。

ーー誰でもこれから不登校の当事者になるかもしれません。また、いま必死に向き合っている方たちもいます。『学校に行かない君が教えてくれたこと』とは、どんなことだったのでしょうか?
「不登校にぶち当たったときに、自分の固定観念が崩れることばかり起きました。子どもが自分の思い通りにならないのは当然で、頭ではわかっているつもりでしたが、いまは本当に深くわかった気がしています。
不登校に目を向けるのではなく、子どものことを見てあげてほしい。子どもの口から出た言葉というよりも、子どもの本心がどこにあるのかを見てほしいです。そこを全部わかることなんて無理なんですけど、理解したいという気持ちを持って接することが必要だったんだなって、自分は振り返って、感じています」