日本は異次元の金融緩和で超低金利環境が長く続きました。

その環境が変わらず、必要なときにも利上げができない国というレッテルを貼られるのが問題だと末廣さんは言います。

「ある程度金利が上下する国でないと、必要以上にお金を借りるなどのモラルハザードが起こり、実体経済で頑張って稼ぐプレッシャーにならない」

例えば業績が振るわないのに低金利の借金で生き延びる「ゾンビ企業」が増えるなど、日本の成長力を阻害することが懸念されるというのです。

日銀はこの先どの程度利上げを続けるのでしょうか。経済の状況を見つつ、「年内にもう1回、来年の前半にもう1回の利上げで、0.75%が到達点かなと思います」と末廣さん。

ただこれは日本経済に悲観的なスタンスの場合で、1%ぐらいまでとする予想も多いとのこと。