米連邦準備制度理事会(FRB)のマイラン理事は、1月末に任期が切れた後も、後任が承認されるまで理事として職にとどまる意向を示した。

こうした対応はFRBを統括する法律の下で認められている。トランプ大統領は5月に任期が切れるパウエル議長の後任について検討を進めており、そうした中でマイラン氏はFRBにとどまる考えを示した。

Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

パウエル氏は、議長としての任期が終了した後に理事職を退くかどうかを明言していないため、トランプ大統領はマイラン氏のポストを活用して自身の議長候補を理事会に送り込むとみられている。

トランプ氏は次期議長指名を来年初めまでに行う可能性を示唆しており、大幅利下げの要求を支持する人物に限定して選ぶ方針を明確にしている。

マイラン氏は15日、米経済専門局CNBCの番組で「私の後任が承認されるまでは、理事にとどまることになるだろう」と述べた。

マイラン氏が任期終了後も理事としてとどまれば、トランプ大統領は議長候補の指名や上院の承認獲得を急ぐ必要がなくなる。マイラン氏の政策スタンスがトランプ氏の望む方向性と概ね一致しているためだ。

ただマイラン氏は、連邦公開市場委員会(FOMC)会合で反対票を投じ続けるかどうかについては、今後の政策運営の方針次第だと語った。

同氏は、FOMCが利下げを進めて政策の景気抑制効果が薄れるにつれ、「大幅利下げを求めて反対票を投じる必要性も同様に低下する」と述べた。

原題:Fed’s Miran Says He’ll Likely Stay Until Replacement Confirmed(抜粋)

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