(ブルームバーグ): 23日の債券相場は下落。日本銀行が来週開く金融政策決定会合で国債買い入れの大幅減額や追加利上げに踏み切ることへの警戒感がくすぶっている。米国市場で長期金利が上昇したことも重しだ。
来週の日銀会合、弱めの個人消費で追加利上げ判断が複雑化-関係者
また、自民党の茂木敏充幹事長が22日の都内での講演で、「段階的な利上げの検討も含めて金融政策を正常化する方針をもっと明確に打ち出す必要がある」と述べたと一部メディアで報じられた。
自民・茂木氏、「金融政策正常化方針を明確に打ち出す必要」-日経
SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、河野太郎デジタル相を含め、自民党の次期総裁候補と言われる人がこうした主張をしているのは「国民世論が円安対策として利上げを求めているということだ」と指摘。仮に7月の利上げが見送られても、「9月会合以降の利上げの可能性を高めていく」とみる。

日銀は午前10時10分に定例の国債買い入れオペを通知。買い入れ額は全ての年限で据え置いた。
More stories like this are available on bloomberg.com
©2024 Bloomberg L.P.