これまで日銀が大量に買い入れてきた国債など、いわゆる異次元緩和の“負の遺産”が年度末として過去最大に膨らみました。
日銀がきょう公表した資料によりますと、異次元緩和のもと、長期金利を低く抑え込むため大量に買い入れてきた国の借金である国債の残高は589兆6634億円で年度末として過去最大となりました。
また、今年3月末時点で日銀が保有するETF=上場投資信託、いわゆる株は37兆1861億円となり、年度末として過去最大を更新しました。
日本銀行 植田和男 総裁
「大量のETF(上場投資信託)を日本銀行は保有していますが、(2%の)物価目標の達成を目指して、やむを得ずとられた措置であると認識しています」
きょう国会で日銀の植田総裁は、大量に保有する上場投資信託の処分について「時間をかけて検討する」と述べました。

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