(ブルームバーグ):ユーロ圏の民間部門の経済活動は9月に急拡大した。ドイツのサービス業が活況で、フランスの低迷を補った。
S&Pグローバルが23日発表した9月のユーロ圏HCOB総合購買担当者指数(PMI)速報値は51.2と、1年4カ月ぶりの水準に上昇した。アナリストの予想は前月の51から変わらずだった。PMIは50が活動の拡大と縮小の境目を示す。
9月のPMIは域内の格差も浮き彫りにした。首相が再び交代し、歳出削減で合意できないフランスが落ち込んだ一方で、ドイツはサービス業が今年最高に並ぶ水準を付けた。
ユーロ圏全体として、製造業が弱かった。製造業は数年にわたり縮小が続き、最近ようやく拡大領域に戻ったばかりだったが、再び50を割り込んだ。
HCOBのエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は23日の発表文で、「ユーロ圏は引き続き成長軌道にある」と指摘。「ただ、本格的な勢いが見えてくるには、まだ遠いだろう」と付け加えた。
原題:Euro-Zone Private Sector Grows at Fastest Pace in 16 Months(抜粋)
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