家計支出に占める食費の割合を示す「エンゲル係数」が、過去40年で最高です。最大の要因は食料自給率が4割を切る中、「円安」で輸入食品が高騰していることです。

値上げラッシュはチョコレートにも。

買い物客
「あんまり上がらないでほしいです。(チョコレートを)子どもにも食べさせてあげたいけど、ちょっと減るかもしれないですね」

森永製菓は今月から「ダース」などを最大18%値上げしました。

去年値上げされた食品は3万2000品目以上。

家計支出における食費の割合を示す「エンゲル係数」は27.8%にのぼり、オイルショックの影響が残る1983年以来、40年ぶりの高水準となりました。最大の要因は日本の食料自給率が4割を切っていて、円安で輸入食品が高騰しているためです。

こうした中、輸入食品に依存する状況を打開できないか。新たな取り組みが始まっています。

農水省 児島貴郎さん
「『コメニ』として米粉の利用拡大に取り組んでいます」

農水省は、国産のコメで作る米粉の利用拡大に向けた専門チームを初めて立ち上げました。「米粉営業第二課」、通称“コメニ”です。

視察に訪れたのは米粉パンの専門店。

農水省“コメニ” 児島貴郎さん
「重い感じのイメージあるが、すごいサクッと食べられる感じ」

米粉パンは1個あたり300円台のパンが多く、やや割高ではあるものの…

biossa 倉内浩司 取締役
「小麦が上がってくるので、(米粉との価格)差が縮まってきている」

国産の米粉は為替変動の影響は受けにくく、この1年間値上げしていないということです。

円安で輸入食材の高騰が続く中、国は国産食材の活用を後押ししたい考えです。