政府は3月の「月例経済報告」で国内の景気判断を据え置きました。

政府は今月の月例経済報告で景気の総括判断を「このところ足踏みもみられるが緩やかに回復している」として据え置きました。

「設備投資」については半導体や自動車の工場の新設が進んでいることを受け、「持ち直しの動きがみられる」と判断を上方修正しました。上方修正は1年5か月ぶりです。

一方、下方修正したのは「輸入」です。ダイハツ工業が自動車の認証試験の不正問題で国内生産を停止し、自動車部品の輸入が減ったことなどから、「おおむね横ばいとなっている」から「このところ弱含んでいる」に下方修正しました。下方修正は1年2か月ぶりです。

さらに、日銀がマイナス金利の解除を決めたことを受け、「大胆な金融政策」の文言をなくしました。ただ、「政府と日本銀行は、引き続き緊密に連携し、経済・物価動向に応じて機動的な政策運営を行っていく」としています。

先行きについては先月と変わらず、物価の上昇や中東情勢などの影響に十分注意する必要があると指摘しています。