車なしで生活できる?募る不安

高齢ドライバーの事故が起きるたびに注目されるのが「免許の自主返納」です。県内で自主返納をする人は、2013年は2500人ほどでしたが、去年は5600人にのぼりました。一方で、「車なしで生活できるのか-」この不安もつきまといます。

去年10月、岩国市で高齢者が運転する車がスーパーに突っ込みました。車以外の手段で行くのが不便な場所での事故でした。事故を起こした男性は、生活に車が必要だったと、葛藤を語りました。

運転手の男性(89)
「来年の3月に免許が切れるから、それからもうやめよう思っとったんです」
記者
「車がないと、この地域で過ごすのってどうでしょうか?」
運転手の男性
「それが今からどうしようか思って、困っているんです」

免許自主返納した男性と家族は

去年11月。県総合交通センターの自主返納窓口で、3人の家族に出会いました。84歳の末永壽造さんは、免許の返納を決意していました。

免許を返納した末永壽造さん(84)
「やっぱり年とったら事故がだんだん多くなる。だって、自分の反応が悪くなるから。事故をせんうちに返さんといけんから、それが一番じゃろうね」

妻・末永清子さん
「最近年寄りの人が事故が多いでしょう。だからこれを機にやってもらった方がいいかなとも」