タクシーやバス、行政による支援も
その一方で、必ずしも周囲の十分な支えが期待できる人ばかりでないのも現実です。そうした状況を受けて、行政による支援もあります。宇部市では市の協力で、地域が主体となって決めたルートや停留場所を通る、コミュニティタクシーが走っています。
山口市に住む人は、70歳以上が100円で路線バスに乗れる市のサービスを利用しているといいます。

80代
「100円バスは非常に私ら夫婦は助かっています。バスの方が手軽で運転しなくてもいいでしょう。やっぱり年齢のせいもあって遠距離の運転はできるだけ見合わせるというふうにしてますからね」
免許を持ちながらも、自身や家族で運転についての決まりを作っている人もいました。
40代
「実家の父ももう結構高齢なので、最近自分で運転に自信が持てないのか車に乗らなくなってきているので、自分でそうやって危機管理ができるのならいいかなと思っているんですけど」
70代
「運転はしたいと思っちょるけど、今はやめちょる。家族がするなって言うから、あえてね」
自分や家族がどうすれば事故を起こさないか。どうすれば車なしで生活できるか。みんなが自分事として、家族や地域で一緒に考えていくことが求められています。被害者も加害者も作らないために…。