いよいよスマホ回収…箱には鍵が
萩青年会議所が、スマホやゲームとの付き合い方を見直してもらおうと企画したこのキャンプ。便利さだけでなく、危険も潜む「インターネット」の恐ろしさも学んだ後、いよいよスマホやゲーム機の回収です。
参加者たちは「バイバイ」「元気でね」などと声をかけながら、愛用のデジタル機器を箱に入れていきます。箱には鍵がかけられ、キャンプが終わるまで使えません。ここからが本当の始まりです。
ネット依存を解消する方法の一つに、スポーツがあります。木の棒を投げて得点を競う「モルック」の家族対抗戦が開催されました。親子の絆を強める狙いもあります。
昼食作りから海遊びまで「図鑑で生き物調べ」

小学5年生は「携帯とか見る時間を、こういう時間に変わってみたら、健康にもなれるし楽しいから、とてもいい機会だと思いました」と話します。
昼ごはんは家族でおむすびを作りました。「コンブでお願いします」「ウメ少なめ」「多めで」親子の会話が弾みます。腹ごしらえを済ませると、キャンプ場からも見渡せる海に向かいました。豊かな自然が待っており、網や大きな水中めがねを使って、貝やウニなどを次々と捕まえました。

捕まえることだけが目的ではありません。生き物を家族みんなでキャンプ場に持ち帰り調べます。スマホがないので、ネットに頼ることはできません。使うのは「図鑑」です。

「確かに模様が、そうだこれ!足の先が黄色っぽい」子どもたちから、発見した喜びの声があがりました。
参加した父親は「図鑑だとかなかなか特徴とか探すのに時間がかかって大変ですけど、やっぱり見つかったときのうれしさありますよね」と話しました。「無意識のうちにスマホを探してます。あっそうだ、預けているんだと」と、普段のスマホ依存を実感していた様子でした。