今年9月に山口県周南市の徳山下松港で見つかった不発弾を巡る問題です。県は12日から関係する省庁を訪れ、早期の安全な処理や民間事業者の損失に対する補償や支援などを緊急要望することになりました。11日の知事会見で発表されました。
この問題は9月5日、出光興産徳山事業所の桟橋近くで、不発弾が見つかったものです。爆発のおそれがあるため、現在、不発弾を中心に半径300メートルの海域で航行や停泊が禁止されています。関係する企業では石油製品などの輸送ができなくなり、損失が出ているということです。
海上自衛隊は現地で爆破する考えですが、爆破処理のスケジュールや想定される影響などはまだ示されていません。周辺の海域ではほかにも10か所で金属反応が確認されているということです。こうした状況を受けて県は12日から、防衛省や経済産業省などを訪れ、不発弾の早期の安全な処理を緊急要望します。
民間事業者の損失に対する補償や支援、県や周南市が行う安全対策への財政支援なども求める考えです。













