全国で4番目に広い竹林面積を持つ山口県で竹の有効活用です。竹を資源として取り引きする拠点が10日、宇部市に開設されました。

開設されたのは「宇部竹市場」です。
森林の保全や竹による産業の振興に向け、県が今年度から取り組む循環システムづくりの一環で設置しました。

竹を「刈って」「使って」「育てる」という全国で初めての循環システムで、竹市場が流通の拠点と位置づけられています。
竹林を適切に管理するため、竹を持ち込めるのは伐採ルールなどを学び県から認定された「竹林経営マイスター」のみです。

持ち込まれた竹は加工品の材料や細かく砕いたチップとして取り引きされます。
やまぐち竹利活用ネットワーク 田澤恵津子代表理事
「ここがいいモデルケースとなって、全国で竹害と悩んでいる人たちが竹害ではなく『竹財』ですね、となるような流れが、ここから発信できればと思います」
3年間はモデル事業として県が運営し、12月には美祢市にも竹市場を開設する予定です。3年後には県全体で2024年の2倍となる年間およそ3000トンの生産量を目指しています。













