能登半島地震から一週間が経った富山県氷見市では、8日も寒さに耐えながらいまだ避難生活を続けている人たちがいます。

細橋雄太記者:「地震の発生からきょうで1週間、被災家屋の多い氷見市北大町には雪が降っています。いまだ手つかずの住宅が多く、復旧が見通せない状況が続いています」

富山県内で観測史上初めて最大震度5強を観測した能登半島地震の発生から一週間となる8日、家屋の倒壊や断水など甚大な被害の被災地に復旧の妨げとなる雪が降りました。

氷見市ではこれまでに全壊16棟、半壊22棟の建物への被害が確認されています。

特に被害が大きかった氷見市の北大町(きたおおまち)では住民が建物の様子を見に来ていました。

住民:「(建物が)30センチほど地面ごと流されたように(動いた)。あのドアも全然動かないので、中を片付けることができない…。水もきのうきょうから、細いけど出ているし、暖房ができて電気がきたから一番喜んでいる」

こちらの住宅では、隣の建物が倒壊。今後の余震や雪の影響でさらに被害が拡大することを懸念していました。

住民:「大工さんが手のつけようがないから直しても無駄だよっていわれて」「この先どうなるがかなと思って…」

市では被災した建物の危険度を表す応急危険度判定の調査を進めていますが、8日は雪の影響で中止となったということです。

氷見市によりますと、8日までに判定を終えたのはあわせて1657棟でそのうち「危険」が371棟、「要注意」が514棟となっています。