建設工事の入札が不調となった富山県の高岡テクノドーム別館について新田知事は13日、設計の見直しのため「立ち止まって検討する必要がある」と述べました。富山県が目指してきた「来年度の開館」は難しく、スケジュールの遅れは確実とみられています。
富山県議会6月定例会の代表質問で、自民党議員会の宮本光明議員は、高岡テクノドーム別館の整備についてー。

自民党議員会 宮本光明議員:「入札不調となり、令和6年度中の開館スケジュールが遅れることが確実となったことは大変残念であり、見込みが甘かったと言わざるえません。見直しすべきところは見直して取り組むべきと考えますが、知事の所見をうかがいます」




富山県 新田知事:「工事を受注しようとする事業者が現れなかったことは、誠に残念だと考えます。設計も含めて一度立ち止まって検討する必要があると考えています」


高岡テクノドーム別館をめぐっては、北陸新幹線敦賀延伸の開業効果を県西部へ波及させるため、来年度中の開館を目指してきました。
しかし、資材費や人件費の高騰で建設費は当初の見込みであった26億5000万円から46億3000万円に上振れし、先月行われた工事の入札は不調に終わりました。
さらに、デザイン性が高い屋根を支える鉄骨の加工が難しいことも判明したのです。
富山県 新田知事:「(このままでは)建設の受注を期待することは難しいことなどから、設計を含めて一度立ち止まって検討する必要があると考えています」
