全国で初めて旧統一教会と地方議会との関係を絶つ決議の取り消しを求めた裁判が、13日富山地裁で開かれました。政治参加の権利を侵害されたとする原告の信者の訴えに対し、被告の富山市は、原告の主張する権利侵害は決議によって生じたものではないとして請求棄却を求めました。
富山市を訴えたのは、市内に住む50代の旧統一教会信者の男性です。

訴状によりますと、男性は富山市議会が可決した旧統一教会及び関連団体と関係を絶つ決議の取り消しなどを求め去年12月、富山市を提訴しました。

教団と地方議会の関係を絶つ決議の取り消しを求めた裁判が始まるのは全国で初めてで、現在、大阪市や北九州市で同様の訴訟が提起されています。

公判前、男性はチューリップテレビの取材に応じ、決議によって「選挙応援を頼まれなくなった」と言います。

原告の男性:
「(富山県の)県議選が近いじゃないですか。少なくとも私のまわりには一切その話がないですね。協力お願いしますとか」

毛田千代丸キャスター:
「議員からの選挙応援の依頼がないのは、たとえば選挙の1か月前ぐらいでは異例のことなんですか」
男性:
「異例じゃないですかね。私なんかは熱心に活動しているレベルのどちらかというと下の方だと思いますよ。ただ、そういう中でもそう感じるぐらいですから。もう今はほとんどないです」