河原に黒い線が…目に見える活断層

河原の石に続く長い線。断層がずれた跡だといいます。

富山大学 竹内章名誉教授:
「大きく滑ったところは、いろんなものが混ざるので黒くなるんですね」

砺波平野断層帯に連動して庄川断層がおよそ100キロにわたって動いたのです。その痕跡が残っていました。

富山大学 竹内章名誉教授:
「天正地震のときには大体10秒、20秒の間に(断層が)何メートルもずれるという、そういう動きをするんですね。それそのものが地震なんです」

先月6日に発生したトルコ・シリア地震では、500年以上動いていなかったトルコ南東部の活断層、「東アナトリア断層」が250キロにわたって動きました。

国土地理院ホームページより

富山大学 竹内章名誉教授:
「過去に起きた直下型地震のなかでも5番目に大きいなんていう統計がありますけども。地球上で起きた非常に大きな被害地震だといえる。非常に長い断層が動いたんですけども、その長いというのはプレートの境界だから長いわけですね。それによって、周辺の活断層が連動して地震を起こしているということなんですね」

「東アナトリア断層」は、アラビアプレートとアナトリアプレートの境界にあり、そこが大きく動くとともに別の活断層に連動したといいます。4つのプレートがぶつかる日本も、トルコと似ている状況なのです。

富山大学 竹内章名誉教授:
「南海トラフ地震がプレート境界で起きたときに、その続きである糸魚川静岡構造線が活断層として動くことも考えられますし、そういう連鎖とは別の連鎖で、南海トラフ地震の前後に富山の活断層が動く連動もあると思う」

南海トラフ地震に連動して、日本列島の中央部に位置する全長150キロの「糸魚川静岡構造線」が動いたり、富山県の活断層に連鎖したりする可能性があるといいます。