スルメイカの盛漁期に変化も…

富山県水産研究所 瀬戸陽一さん:
「スルメイカは肉食ではあるのでたとえば魚、カタクチイワシなんかそういったものは好んで捕食するんです。ただホタルイカを全く食べないわけじゃないかもしれないですけどスルメイカがホタルイカを好んで食べるかな。正直分からないんですけど、可能性的にはそんなにないのかなと」

スルメイカは本来、1月から2月が盛漁期といわれますが、ここ数年、盛漁期に変化がみられると、瀬戸さんは指摘します。

富山県水産研究所 瀬戸陽一さん:
「2021年、2022年になると、少しずつ盛漁期が後ろの方にずれてきている。スルメイカは1年で寿命が尽きるっていうことなんですけど、ようするに今の時期に来るっていうのは従来より遅く生まれている。遅く生まれているから富山湾に遅く来遊しているのではないかと考えられる。ホタルイカ漁と本来ならバッティングしないように、スルメイカは富山県を来遊すると思ってたんですけど、後ろにずれることでホタルイカとスルメイカが同時期にとれるような現象が見られたのかなと思っています」

解禁日に豊漁が期待されたホタルイカですが、水揚げはわずか59匹。不漁だった2007年の9匹は上回ったものの、過去10年では最少でした。

浜値も500グラムで1万1000円の高値となり、1匹200円近い計算です。

落札したカネツル砂子商店:
「やっぱりちょっと高いとは思うんですけど、こればっかりは漁なので仕方ないかなという気は、まあ本当いうともっとたくさん入ってくれると活気付くのでいいんですけど、まああくまで初日なのでこれで何か決まるわけでもないし、これからどんどん入ってくれれば」

特産のホタルイカを観光の目玉にしている滑川市は先月、「すべらない街」をキャッチフレーズに、ホタルイカを全面にデザインした新しいイメージポスターを作成したばかり。