検討が進むJR城端線・氷見線のLRT化について氷見市の林市長は、整備費用が大きいことから、持続可能な地域交通として検討する必要があると述べました。

氷見市 林正之市長:「今回の試算ではLRT化は相当お金がかかるということ。車体が低いので雪に弱い。つまり、例えば南砺市のように雪が多いところでは弱いのではないか」

城端線と氷見線については、地域交通の維持を目的に今後のあり方をJRと富山県、沿線の市が検討していて、LRT化を含めた4つの方式について、それぞれの整備費の概算が示されています。

これによりますと、全線を電化した低床型LRT車両の導入に最大435億円、蓄電池式の架線のないLRTでも421億円かかる見通しで、新型車両の導入やバス高速輸送システムの導入など、LRT化しない方式の予算を大きく上回ります。

林市長は、こうしたLRT化の膨大なコストを踏まえ、地域交通の維持を考慮した選択の必要性を強調しました。

氷見市 林正之市長:「ランニングコストや所要時間がどうなるか、県に数値を出して示してほしいということもお願いしましたが、メリット、デメリットなど今後、関係4市でしっかりと協議をして持続可能な公共交通として残るようにしっかりと検討していかなくてはいけない」

JRや富山県、氷見市を含めた沿線4市では、4つの交通方式についてメリットやデメリットなどをさらに検討し、今年度中に一定の方向性を示すことにしています。