先の見えない物価高を受けて過去10年間で最大となる5%程度の賃上げを目指します。富山県内最大の労働団体連合富山が春闘開始を宣言しました。
連合富山 浜守秀樹会長:「物価の急騰が著しく、私たちの生活に大きな影響を及ぼし、上昇、実質賃金はさらに低下しております。従来以上に社会的な責任を果たしていかなければならない交渉となります」
富山市で開かれた会合には県内の労働組合の代表者ら120人が参加。業界ごとの決意表明で県内のタクシー業界の労働者が加盟する全自交富山地連の中島信二書記長は…。
全自交富山地連・中島信二書記長:「今ここで賃金を上げて、労働者不足を解消しなければ、タクシー産業は崩壊し、利用者と利用者の信頼と公共交通の地位を失います」
中島書記長はコロナ禍で賃金の激減で全国で運転手が2割減ったというタクシー業界の現状を挙げ、回復傾向にある需要に対して供給が追いついていないとし人材確保のためにも7%以上の賃上げが必要だと述べました。
中島信二書記長:「過去の3年間でいなくなったタクシー乗務員がまだ戻ってきていない。人材をタクシーの職場に戻すという意味で、賃上げの要求が重要だと思っている」
一方、県内の中小企業でつくる県中小企業家同友会によりますと経営側は原材料費や光熱費、燃料費の値上がりなどが利益を圧迫しているとして物価上昇のペースを上回る賃上げについては後ろ向きだということです。県内の春闘は大手企業の回答が集中する来月中旬にヤマ場を迎えます。










