新型コロナに関する富山県の補助金2550万円あまりをだまし取った男の裁判で、被告が「抗原検査の検査数を増やせば増やすほど儲かる」などと話していたことが明らかになりました。
詐欺の罪に問われているのは、富山市の食品製造会社フルタフーズの前の社長中道博志(なかみち・ひろし)被告(49)です。
起訴状によりますと中道被告は、去年4月から5月にかけて、富山市でホテル業を営む「アムズ」運営の検査センターで、従業員など850人が抗原検査を受けたように装い、補助金・およそ2550万円をだまし取ったとされています。
30日の初公判で中道被告は起訴内容を認め、富山県の事業について「抗原検査の検査数を増やせば増やすほど儲かる事業で、こんなうまい金儲けの話はない」などと社員に話していたことが検察が示した証拠で明らかになりました。
事件をめぐっては、検査センターを運営していたアムズの西昭洋(にし・あきひろ)被告(46)が石川県でも同様の手口で県からの補助金をだましとったとして逮捕・起訴されています。