富山市の奥田交番で警察官と警備員の2人が殺害された事件で、富山地裁でのやり直し裁判(差し戻し審)の初公判が、今年10月5日に開かれることが決まりました。最高裁が被告側の上告を棄却し、裁判のやり直しが確定してから2年4か月。異例の長期化を見せていた裁判が、ようやく動き出します。

1審の「無期懲役」を2審が破棄、差し戻しへ

事件は2018年6月に発生しました。元自衛官の島津慧大被告(29)=当時(21)=が警察官を刃物で殺害して拳銃を奪い、近くの奥田小学校正門付近にいた警備員の男性を射殺したなどとして、強盗殺人などの罪に問われています。

一審の富山地裁は、最大の争点だった強盗殺人罪の成立を認めず、死刑の求刑に対し無期懲役の判決を言い渡しました。しかし、二審の名古屋高裁金沢支部は「事実誤認がある」として判決を破棄し、審理を富山地裁に差し戻しました。被告側はこれを不服として上告していましたが、2024年3月に最高裁が上告を棄却し、富山地裁でのやり直し裁判が確定していました。