コメの価格高騰が続く中、政府が物価高対策の柱に位置付ける「おこめ券」。しかし、米どころの富山県では、15市町村のうち半数以上が配布を見送る方針であることが分かりました。おこめ券について、自治体の職員からは「農家が多く、ニーズがないのでは」と疑問を呈します。

魚津市 高森哲也 商工観光課長
「現時点では、おこめ券の配布の実施は、予定しておりません」

17日取材に応じた魚津市の担当者は、「おこめ券」の配布を見送るとしました。理由は「おこめ券」の調達から配布までにかかる費用負担です。

魚津市 高森哲也 商工観光課長
「券を各家庭に送付する郵送代、またそういったところをやっていただく事務手数料、もっともっと事務費がかかることが見込まれます。そういったところからも、今回は見送ったということになります」

住民からの要望が大きければ今後検討する可能性もあるとしましたが、「米どころ富山」のニーズにはなじまないのではないかと、おこめ券について疑問を呈します。

魚津市 高森哲也 商工観光課長
「富山県は農家の方も多いですし、魚津市も農家が多くございます。コメ自体についてのニーズはあまりのないのかなと実感しています」