戦後80年が経ち、戦争の記憶が薄れていくなかで、次の世代へつなげようと立ち上がった高校生たちがいます。戦争を知らない世代が、その記憶をどう受け継ぎ、未来へつなぐのか。高校生たちの挑戦を追いました。

今ある私たちの日常は、決して当たり前ではありません。80年前、世界は戦争の渦中にありました。富山でも。

谷井保男さん(88)
「横に焼夷弾がズドーンって落ちてくる。屋根を突き破って」
稲垣よし子さん(90)
「言論統制されていて、話することが許されていなかった。笑ってもいけなかった」

およそ3000人の命が犠牲になった1945年8月2日の富山大空襲。

その悲惨な記憶と、平和のバトンを繋げようと活動する高校生たちがいます。

富山大空襲のパネル展示や体験ブースなどが特別に設置されたイベント。

「つなぐDAY」。
企画したのは、富山大空襲の記憶継承に取り組む高校生ボランティア団体「輪音(わおん)」です。

輪音 薬師子龍さん
「つなぐDAYっていうのはこれまでの活動の思いを思いをすべてつなぐという思いと、体験者の方が未来を生きる私たちに平和へのバトンをつなぐというきっかけの日にしたいなという思いでつなぐDAYという名前にしました」
