特色ある学校づくりへ

募集の方法を大きく変えたのが魚津工業高校です。学校の特色を打ち出そうと工業系高校では県内初の一括募集を行いました。

魚津工業ではこれまで「機械科」「電気科」「情報環境科」の3つの学科で募集していましたが、来年度からは「工業科」として一括募集。

1年生の秋に「機械創造科」「電気情報科」「IT・環境化学科」から選択します。

今回の学科改編について学校側は自分に合った道を納得して選ぶ経験そのものが大切な学びと捉えているとしています。

魚津工業高校 辻寛校長
「チャレンジという意味では思い切ったことではあると思う。何かを変えるとする場合は思い切ったことをしないと変わらない。その姿勢は大事だと思っている」

魚津工業高校は今年度の入試で学科ごとに志願倍率にばらつきがあり、また、全学科で定員割れとなりました。

しかし、学校側は文部科学省が行うDXハイスクールに採択されていること。また、県内の工業系高校として初めて一括募集を行い、授業などを通じて各学科・コースについて体験したうえで進路を選ぶ仕組みは「生徒の可能性を“閉じる”のではなく、“広げる”制度」と考えていると説明し、特色ある学校づくりを目指すとしています。

魚津工業高校 辻寛校長
「私たちが目指すのは自己の可能性を信じて挑戦できる学校、そして社会とのつながり、貢献できる人材を育てる学校。この改編は魚津工業を未来を選ぶ力を育む場所に進化させる取り組み」