公立高校の半数以上が定員割れの事例も

国に先行して私立高校無償化を進めてきた大阪府では昨年度、公立高校の半数以上が定員割れしました。

公立・私立を問わない無償化によって、私立高校の専願率があがったことが影響しているとみられています。

富山県内でも私立高校全体の募集定員は公私比率の撤廃により、今年度より80人増えて2000人とすることが決まっています。

県内でも大阪のように公立離れが進んで私立人気が高まるかどうかは今後の出願動向を見てみないとわかりません。

ただ、県立高校再編をめぐる県の会議で将来的に全日制34校を20~22校程度に減らすという議論も進んでいる中で、私立人気の高まりは公立高校の統廃合に直結する問題でもあります。子どもたちの進路の選び方が変わる今回の学級編成をひとつの転換点として長期的な目線で教育行政を見つめていく必要があります。