兵士が “何を感じていたのか” を知る…

1905年、日露戦争は終結し、一忠さんは翌年に帰国しました。その後、1948年に66歳で亡くなるまで村会議員を務めるなど、地元のために尽くしたといいます。

「望郷の月」の監修者として名を連ねた県公文書館の栄夏代さんは、今回の書籍化が過去の戦争を振り返るための参考になってほしいと語ります。

県公文書館 栄 夏代さん
「1人の兵士がたくさん書いてそれを出しているってことはあまり聞かないですね」「当時戦地に行っていた兵士が、どのような状況にあって何を感じていたかということを知っていただけると嬉しいです」

忠保さん:「戦争に行って戦いしてきたら、まあ酒飲んですぐ休みたいところだけど、やっぱり故郷の人に元気でいるっていうことを知らせたいとか」「必死に書いとったんだなと」