関東で雨か雪か 低気圧経路と八丈島の関係
低気圧の発達度合い、進む速度、気温の低下、湿った空気の流れ込みなどで変わるものの、関東で大雪になるかどうかの目安の1つとして、南岸低気圧の進路と八丈島の位置関係があります。
パターンは以下の3つです。
①南岸低気圧が八丈島の北を進む場合、関東には低気圧の降水域がかかり、暖かい空気も流れ込みます。そのため降るものが雪ではなく、雨になりやすいです。
②南岸低気圧が八丈島の少し南を進む場合、関東には降水域がかかる一方、北から冷たい空気を引き込みます。そのため雪が降りやすく、時には大雪になることもあります。
③南岸低気圧が八丈島の南を進む場合、降水域そのものが、関東の陸地まで届かず、雪も雨も降らないことが多いです。ただ、冷たい空気が南下するため、関東では、雲が広がりやすいです。
2023年から2024年の冬は?
エルニーニョ現象で南岸低気圧が多い傾向
2023年春からエルニーニョ現象が発生していて、この冬もエルニーニョ現象がつづいています。
エルニーニョ現象が発生しているときの冬は、西高東低の冬型の気圧配置は持続しにくく、低気圧が日本付近を通過しやすいという特徴があります。
2023年12月から2024年2月までの3か月予報によると、2024年1月から2月にかけては、本州の太平洋側の地域の降水量は「平年並みか多い」予想となっています。これは、南岸低気圧による降水が多く予想されていることを意味しています。
寒気の入るタイミング次第では大雪になる可能性があるため、事前の備えをするようにしてください。