ハワイ発の日本航空の機長が乗務前に飲酒し出発便に遅れが出た問題で、国土交通省は日本航空の「飲酒の管理監督が不十分」として厳重注意を行いました。

先月、日本航空の機長が滞在先のハワイのホテルで、乗務前に禁止されている飲酒をしていたことが分かり、あわせて3便が最大18時間遅れました。

国交省はきょう、日本航空に対し、安全意識が徹底されていないとして厳重注意の行政指導を行いました。

「貴社における飲酒に関する管理監督が十分であったとは言えない」

国交省は、機長個人の悪質性を指摘。社内の安全管理システムを再度見直すよう求めました。

日本航空は去年12月、別の機長の飲酒問題で国交省から業務改善勧告を出され、過度な飲酒傾向がある社員の「要注意者リスト」を作るなど、再発防止策に取り組んでいる最中でした。

日本航空 鳥取三津子 社長
「誠に申し訳ございません。厳重注意ということでございますが、さらに厳しいご指導をいただいた」

先ほど、鳥取社長は謝罪したうえで、飲酒に関する管理監督の仕組みを見直すとし、特に飲酒リスクの高い乗員は乗務に就かせないほか、滞在先でのアルコール検査の結果を画像で提出するなど再発防止策を図るとしています。