“今年起きてもおかしくない” その時 富山県は…

南海トラフ地震がおきると南海トラフに面した地域は最大震度は7で、相当大きい津波も予想されます。富山は、地震による津波が直接来ることはありませんが「揺れ」については、それなりの「揺れ」があることが想定されています。

国の地震本部による「地震ハザードステーション」によると、富山はほとんどが黄色の震度5弱程度ですが、オレンジ色の「5強」「6弱」という濃い赤色の部分もあります。呉羽山断層沿い、富山市の海岸、水橋地域、滑川市の海岸部分は「震度6弱」になっているのです。

富山大学 竹内章 名誉教授
「能登半島地震は全体が5弱で一部が5強、富山県観測史上初めての5強を観測しましたが、それどころではない6弱も想定されています。能登半島地震で受けた液状化や土砂崩れなどの被害は、必ず起きると思った方がいい。あの時よりもさらに強い揺れになるということですので…。憂慮されます」

能登半島地震で、輪島などは2007年に強い地震を受けた中で、昨年より強い地震があったので、かなりの木造家屋が全壊に至ったといわれています。そういうことが南海トラフ地震でも富山で、かなり高い可能性で起こりうるのです。

南海トラフの所に沈み込んでいる運動の影響は、同じように受けます。南海トラフ地震が切迫している状態では、日本海側の活断層は、どれが動いてもおかしくないという活動期に入っているわけです。能登半島地震もそういうものの一つです。