6434人の亡くなった阪神・淡路大震災から17日で30年です。この震災をきっかけに住宅の耐震化が進みましたが、県内の住宅の耐震化率は全国平均を下回っていて依然進んでいません。

今年、神戸市中央区の東遊園地に設けられた追悼会場に並べられた灯籠でかたどられた文字は「よりそう」。
能登半島地震などほかの被災地の人たちとも「共に歩もう」というメッセージが込められ、地震発生時刻の午前5時46分に黙とうが捧げられました。
30年前の1月17日に起きた阪神・淡路大震災。戦後初めての大都市直下型地震で、マグニチュードは7.3、神戸市などで最大震度7を観測しました。
地震の威力は凄まじく、高速道路さえも倒れ住宅被害は約64万棟にのぼる未曾有の被害となりました。
この震災をきっかけに進められてきたのが住宅の耐震化です。

1981年以降の新しい耐震基準を満たした住宅の割合を示す耐震化率は、2018年時点で富山県は80%まで進みましたが全国平均の87%を下回っています。
特に能登半島地震で被害が大きかった氷見市では64%、高岡市では78%にとどまっています。
県や自治体は耐震診断をする際の補助や改修工事費を補助する制度などを設けていて、2025年度末までに「耐震化率90パーセント以上」を目標に対策を進めています。