2年連続のワースト1位 なぜ?

去年県内で最も事故が多発し、ワースト1位となったのが、富山市の富山商業高校グラウンド北西角交差点です。

信号機のない交差点で国道や県道と比べると、交通量もさほど多くなく見通しもさほど悪くないようにみえますが、富山商業高校グラウンド北西角交差点では9件の事故が発生しました。
現場を警察官と一緒に訪ねました。案内するのは富山県警交通企画課の今﨑貴史警部です。
富山県警交通企画課 今﨑貴史 警部
「人身事故の多発交差点となっております。令和4年は一年間で5件の人身事故が、そして令和5年は9件の人身事故が発生しております」

富山商業高校グラウンド北西角交差点がワースト1位になったのは2年連続です。

市道同士が交わり、さほど交通量は多くないこの交差点で、なぜこの交差点で人身事故が多発しているのでしょうか――
富山県警交通企画課 今﨑貴史 警部
「去年一年の9件を分析しますと、北から南に進入される方のドライバーの方になにかしらの一時不停止というような違反があったというふうに見られています」

交差点の手前には道路上の「止まれ」の文字に加え、一時停止の「止まれ」の標識が上下に二つ設置されていますが、事故の原因はすべてドライバーの一時不停止だと言います。

嶋田万祐子 記者
「標識が二つもあるのに気づかない?」
富山県警交通企画課 今﨑貴史 警部
「特にこの場所は2つもありますので、より強く認識できるとは思うのですが、やはり車を運転するときにはちょっとした考え事だったり、わき見をしてしまったりということで注意力が散漫になれば、そもそもの一時不停止を見落としてしまう可能性もあると思います」