特殊詐欺の手口を見破ること4回 どこで気づく?
初めて詐欺被害を食い止めたのは2年前。70代女性のオレオレ詐欺でした。女性は「息子が仕事で失敗した」とATMから現金50万円を引き出そうとしようとしていました。“聞き覚えのあるフレーズ”に違和感を覚えたことが詐欺を見破るきっかけとなりました。
2回目のお手柄はその1か月後。SNSで知り合ったアメリカの軍人を名乗る男に、荷物の輸送の手続きとその費用70万円を振り込みをしたいという60代女性が来店し、ロマンス詐欺にあっていると見抜きました。メッセージのやりとりのなかにはカタコトの日本語があったことで“ピン”ときました。
2度あることは3度…。去年7月、電話をしながらATMを操作する60代女性に声をかけると、女性は市役所や銀行を名乗る者から還付金の受け取り手続きを説明され、電話で指示を受けていました。これは典型的な…。自分が振り込みを誘導されていることにも気づいていおらず、60代女性に振り込まないよう説得しました。
特殊詐欺被害を防いだ銀行員
倉ケ谷麻衣さん「世の中にはいっぱいあるんだなと思いました」

未然に特殊詐欺を防いだ金額の合計は4回で計180万円以上にのぼります。